引用元: http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1534769382/
昨秋、背番号3をもらって一塁手で出場した。しかし、愛媛県大会の準決勝でミスをし、負けた。「見えなくてミスをしたわけではないけど、もし、見えないことでミスをしたら、みんなに申し訳ない」。心は決まった。監督に事情を話し、マネジャーに。記録員という役割をもらった。
正直、野球を続けたかった思いはある。代打だけ、という道もあったかもしれない。でも、胸にしまい込んで、裏方に徹した。「チームのためにやれることを全てやる」。準備を手伝い、声を出し、仲間をサポートした。
野球をあきらめる時、唯一、母の貴子さんの前でだけ太陽は泣いた。昨秋のある日、自宅で母と2人きりになった。食事をしながら、胸の内を明かした。「やっぱり、見えないんよ」
母は「どれくらい見えんの」と聞いた。太陽は「2、3メートル手前からしか見えん」。母は驚いた。もっと気にしてあげられたのではないか、と自らを責めた。母は遺伝が関係している可能性があることも知っていた。「ごめん……」と泣いた。太陽は「泣かんで。お母さんが悪いわけじゃないから」と言ったが、涙が止まらなかった。
夏の大会が始まる直前の今年6月、太陽は母に手紙を渡した。「迷惑かけてごめん。甲子園に連れて行くから」。母も書いた。「最後まであきらめず、しっかりやって。甲子園に連れて行ってね」
※ 「打球が見えないんよ」母にだけ見せた涙 記録員・太陽 – 高校野球:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL8N5CN9L8NPTQP01L.html
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Source: なんJ PRIDE
「打球が見えないんよ」 野球諦めた済美の記録員