超えてはいけない“大記録”に王手がかかった。
いま、相撲界で一番弱い力士が、春場所11日目の24日、大相撲史上最長連敗となる89に並んだ。
実はこの記録、過去に自分が刻んでしまったもの。次の一番は、まさに自分との戦いになる。
力士は式秀部屋の序ノ口、勝南桜(しょうなんざくら)聡太(22)だ。
コアなファンにとっては、昨年までのしこ名「服部桜(はっとりざくら)」の方がなじみがあるかもしれない。
約180センチ、約86キロと力士としては細身。角界で最も番付の低い序ノ口を、デビューから抜け出したことが一度もない。
通算成績は3勝223敗1休。2016年夏場所から18年名古屋場所まで89の黒星を連ねた。歴代断トツのワースト記録だ。
強そうな相手を前に、立ち合いと同時に自分から尻もちをつく、「敗退行為」と取られかねない相撲を見せ、審判の親方から注意を受けたこともある。
そして、再び黒星地獄。2年以上白星を手にできず、今場所あと一番敗れると、自己記録を超えてしまう。
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Source: 筋肉速報
【大相撲】超えてはいけない大記録 最弱力士が向き合う黒星地獄