巨人は13日、春季那覇キャンプをスタートさせた。原辰徳監督(60)は、この第2次キャンプのテーマに、1番打者の確立を掲げた。温めている「2番・丸」構想を実現させるため、強く振り切れるパンチ力を備えたリードオフマンを求め、吉川尚、田中俊、松原に、この日から1軍に昇格した立岡らの激しいバトルを期待した。那覇キャンプは28日まで。対外試合は6試合が予定されている。
原監督が言葉を切り出した。那覇で始まった2次キャンプ。テーマはずばり、トップバッターを誰に託すかだ。
「焦って決めるつもりはないけど、そこはターゲットとして私自身も注目するところであり、決断をするところだと思っている」
2番・丸、3番・坂本勇、4番・岡本の「マル・サカ・オカ」構想実現のため、肝となるのが1番打者の確立だ。16日の韓国・サムスン戦(那覇)を手始めに6度の対外試合で適任者を厳しく見極めていく。
理想の1番は、足だけでなく、強く振り切り、強烈なパンチを浴びせられる選手。状況に応じて“最後の手段”として流し打ちを試みるのは高等技術と評価しているが、最初から逆方向への意識を強めて足で稼ごうとする選手は、相手に怖さを与えられないからだ。
「左打者というのはやっぱり引っ張れてナンボだと思う。引っ張れないのはやはり、一流ではない」
3日の1軍VS2軍紅白戦(宮崎)で3安打した吉川尚がスタートダッシュに成功したかに見えたが、その後、腰の張りで別メニュー調整。決め手に欠ける。田中俊、松原を含めた1軍スタート組を必死で追いかけているのが、1軍に昇格した立岡だ。
15年に1番打者としてチーム最多の67試合に出場した立岡。原監督は「どちらかと言うと器用に逆方向に当てにいくというかね。そこが時にいい面としても出るけど、小手先の、というふうな野球になる」との印象を抱いてきた。就任直後の昨秋キャンプで「とにかく甘い球が来たら(右翼席へ)たたき込むくらいの気持ちで練習することが大事」と対話を持った。
立岡は指揮官の教えを実践。「練習で本塁打を打つくらいのスイングをしておかないと、試合ではカチンと引っ張れない」と強振を心がけ、宮崎での紅白戦3試合で5安打。いずれも中堅か右翼方向。原監督も「秋から一貫して続けてくれている」と成長を認めている。
もちろん他の選手も黙っていない。吉川尚が「勢いのある打撃もそうだし、選球眼だったりの精度も高くしないと」と出塁率の向上を掲げれば、田中俊も「まずは認められる結果を出さないと」と意気込む。熱く燃える「1番バトル」が、チームの命運を握る。(西村 茂展)
去年の8月はエグい
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Source: なんJ PRIDE
【巨人】原監督、那覇キャンプで「1番打者」決める 2番・丸構想実現へ適任者見極め