現在、詳しい経緯を調査中だが、“替え玉”の2人は共に無気力ファイトで1回KO負けを喫していた。タレント、格闘家、実業家で、平仲BSジムのマネージャーでもあるボビー・オロゴン氏(50)が頼んだ仲介者が手配したもので、JBCは、事実確認が終わり次第、平仲氏、オロゴン氏らにライセンス停止などの厳しい処分を下す方向だ。
“替え玉”は2人共何もできずに1回KO負け
プロボクシングの信頼が揺らぐ、とんでもない事件が発覚した。
5月14日に札幌郊外のリゾートホテル「ガトーキングダムサッポロ」で行われたプロボクシング興行「MUGEN桃」に招聘した2人のナイジェリア人ボクサーが、当初、JBCに申請し、出場承認を得ていたボクサーとは別人の“替え玉”だったことが判明した。
メインの59キロ契約の8回戦で、日本フェザー級1位のリドワン・オイコラ(26、平仲BS)と対戦したサミュエル・モセス(37)と、アンダーカードのミドル級4回戦で、ボビー・オロゴン氏の息子であるジェイジェイ・オロゴン(23、平仲BS)と対戦したカジーム・ラワル(34)の2人が、本人ではなく別人だった。
モセスになりすました男は、“ミライモンスター”日本フェザー級王者、松本圭佑(23、大橋)への指名挑戦権を持つ同級1位のオイコラと対戦。パンチの応酬もないまま、オイコラが前進して、右フックを一発だけ出すと、亀になって防いだはずのモセスと名乗った男がダウン。立ち上がったが、戦意を見せなかったため、カウントが続けられ、1分55秒にオイコラのKO勝ちが宣告された。
プロボクシングの記録サイトとしての世界的権威「ボックスレック」によると、10戦4勝(2KO)5敗1分けの戦績を持っているだったはずだが、実際にリングに上がったボクサーは、まるっきりの素人。もう一人のラウルになりすました男も、ボビーの息子にクリーンヒットどころか、まともにパンチも受けていないのに“空気パンチ”でダウンを喫し、1回3分9秒KO負け。こちらも、「ボックスレック」では、3勝(2KO)1敗の戦績のあるボクサーだったはずが、とてもプロ経験のあるボクサーには見えなかった。
あまりにも、ひどい内容だったため、JBCが、大使館と入国管理局に確認したところ、5人のナイジェリア人の来日予定が3人しか来日しておらず、当該ボクサーの2人の名前がなかったため、試合をしたボクサーが別人であったことが発覚した。
興行を主催したプロモーターの平仲会長は、「コミッション(JBC)と協会(日本プロボクシング協会)へも報告しており、現在、事実確認中です。(2人の招聘は)委託しましたが、ナイジェリア政府関係の書類なども揃い、間違いはなかったのです。体重も落としてきて、ちゃんと計量もした。でも、リングに上がり、ボビーの息子との試合を見て“なんやこれ”“おかしい”とわかったのが現実で、そこまでは(替え玉とは)何もわからなかった。もし(別人であることが事前に)わかっていれば、試合はさせていません。ただ、この問題の責任は私にあります」と困惑、責任を感じて反省していた。
平仲会長も騙された形だ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/c4c9dce4ff2cf1a1094ee3f9100f1036e7691ab3
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Source: 筋肉速報
【悲報】日本ボクシング界で衝撃の“替え玉”事件!ボビー・オロゴン氏委託の仲介者が手配