7月31日にタイ・バンコクで開催された総合格闘技ONE Championship「NO SURRENDER」のメインイベントは、ロッタン・ジットムアンノンvsペッダム・ペッティンディーアカデミーのムエタイ頂上決戦となった。ロッタンとペッダムといえば、ONEのムエタイ・キック創設時から圧倒的な強さと個性的なキャラクターでインパクトを与えてきた2人だ。約5カ月ぶりの再開となったONEで用意されたムエタイ頂上対決といえる。
フライ級ムエタイ王座をかけた最も旬なアスリート同士の対決は、予想どおりの激しい打撃戦となったが、そんな激戦であろうことか目立ってしまったのが、主役の選手たちよりも一人のレフェリーだった。
1Rは序盤からロッタンとペッダムが鋭いローや前蹴りなどで、お互いの距離をはかる神経戦となった。緊迫感のある駆け引きに大きな掛け声とともに再三割って入るレフェリーの存在に、ネット上からは早くも「レフェリー邪魔」の声が上がり始める。その後も、「レフェリー近すぎない?」「なにこのレフェリー?」など、ただならぬ気配を感じ取る人が続出。
お互い探り合う中で、スロー・スタートになりがちなムエタイ戦だが、2Rに入るとロッタンがプレッシャーをかけながら距離を縮め、打撃も出始める。近い距離で強烈な左ボディ、さらに左右のフックの連打が次々とペッダムの顔面を襲う。
しかし、試合が激しくなるにつれ、レフェリーの介入がさらに際立っていく。首相撲になるとすぐにブレイクに入るせっかちなレフェリングに「また邪魔した」「レフェリーが主役、これもムエタイ」など、視聴者は試合内容よりも、やはりレフェリーが気になって仕方ない様子。
さらにABEMAで解説を務めた大沢ケンジも、選手に割って入るときの特徴ある掛け声「チョイチョイチョイチョイ」について指摘。ゲスト解説でONEに参戦中の平田樹も「気になってました、集中できない(笑)」とツボにハマり笑いが止まらない。
3Rに入ると、ロッタンがパンチの連打で主導権を掴むが、この一癖も二癖もありすぎるレフェリーが気になりすぎた解説陣も変な空気に…。試合は、5Rの激闘の末に2人の審判がロッタンを支持。マジョリティ判定でロッタンが勝利を収めた。
オープンフィンガーグローブで前に出て殴るロッタンの圧の凄さと、ペッダムの強烈な左ミドルが交錯する紛れもなく死闘となったメインイベントだったが、レフェリーの妙な存在感が水を差し、観る側にとっても違った意味でストレスを感じる試合展開となってしまった。
https://abema.tv/video/episode/114-27_s50_p21
目立ちすぎたレフェリー
ABEMATIMES 2020.08.03 21:00
https://times.abema.tv/fight/posts/8618228
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Source: 筋肉速報
ムエタイ頂上対決に“水を差す”「目立ちすぎたレフェリー」が話題に