引用元: https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1677810916/
「朝から寝るまで、ずっと話をしていましたよ」
今年1月、千葉ロッテマリーンズの4番候補として期待される山口航輝外野手(22歳)は、埼玉西武ライオンズの山川穂高内野手(31歳)の自主トレに参加した。
【画像】山川直伝の“風船トレ”を実践するロッテ山口航輝(22歳)今年の目標は“マリーンズ日本人野手”初の「30本」
「ほぼ野球の話。打撃の話。朝は早ければ8時から、夜は23時ぐらいまでずっと一緒にいて色々な話を聞かせていただきました。山川さんと言えば、来たボールに対して豪快にスイングをして簡単に打ち返してスタンドインしているイメージでした。でも、実際はそうではなく、結果を出すために緻密に色々なことを考えて、それをもとに練習を重ねて打っているのだとわかりました。こんなに色々な事を考えながら練習したのは初めて。本当に目から鱗が落ちるような日々でした」
WBC日本代表の主砲として期待が集まる山川に弟子入りした時間を、山口は目を輝かせながら振り返った。
「どこで自主トレしているの?」
この話を聞いたのは高知で練習試合が行われた2月26日のこと。偶然にも、自主トレに誘われたのはこの日から約1年前、同じ高知での練習試合のアップ中の出来事だった。
「外野で身体を動かしている時に『オマエ、どこでいつも自主トレしているの? 』と声を掛けていただきました。それまではマリーンズの浦和のグラウンドで行っていたので、そのことを伝え、ぜひ一緒にさせていただきたいという話になりました。それまで試合で走者として出た時に一塁ベース上で挨拶するなど、少し会話をさせていただく程度だったのですが、(昨季は)シーズン中も試合前などに会話をしていただけるようになりました」
“山川塾”は1月3日に集合し、27日まで行われた。場所は前半が福岡、後半は山川の地元・沖縄に移動した。「1カ月間、同じ1カ所でやるとどうしても飽きるというか、慣れが出てしまい、緊張感が薄れてしまう。だから2カ所で行ったと聞いています。そういうことだけでも奥が深い」と山口は尊敬の念を込めて話す。
山川の金言は一日の至るところから飛び出してきた。グラウンドではもちろん、食事中などのプライベートな時間も。その1つ1つを聞き逃すまいと山口は懸命に耳を傾け続けた。
一番印象的だったと語るのは「言語化が大切」という助言。最初はよくわからなかったが、徐々にその真意が分かるようになってきた。
「感覚でやるのではなく、それを言葉に変えて人に教えることが出来ないとダメ。感覚だけで“打てています”では、いざダメになった時に対応できなくなる。理論的に説明できれば、戻るべき場所に戻れる。感覚だけではなかなか戻れない。だからこそ、言語化能力は大事だよ」
山川は優しい目でそう語ってくれたという。
忘れられないことがある。練習の合間、ベンチのホワイトボードに突然、お題を書かれることがあった。自主トレには同じライオンズの西川愛也外野手や福岡ソフトバンクホークスのリチャード内野手も参加していたが、そのなかで毎日、ランダムで“司会進行役”を指名された。
「いきなり、『きょうはオマエが先生な』という感じで。テーマは色々です。『バッティングとは? 』『再現性とは? 』『センスとは? 』『プロとは? 』などなど。ホワイトボードに自分なりの考え方を書いて、それをみんなに説明するんです。『たとえ自分の中で分かっていても人に口で説明できないとダメだぞ』『話が出来るか、出来ないかで大きく変わるよ』と言われました。自分の中では分かっているつもりでも、いざ人に話をするとなると、なんて言ったらいいか分からないことは沢山あった。考えを整理して言葉にしないといけない。勉強になりました」
これまでの山口はどちらかといえば感覚を大事にするタイプだった。ただ、山川の話を聞く中で言語化の意図がスッと腹落ちした。年間を通して結果を出す“一流”と“それ以外”の境界線に触れた気がしたのだ。
メカニック、身体の使い方、練習方法……そのすべてを山川は理路整然と語っていた。「なぜか」「どういう効果があるのか」自分自身が持つ引き出しから惜しみなく言葉を出し、すべてをわかりやすく教えてくれた。山口からすれば、その姿は輝いて見えた。
https://number.bunshun.jp/articles/-/856653
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Source: なんJ PRIDE
ロッテ山口に「今日はオマエが先生な」 西武・山川が求める「言語化」