2004年に初参戦したPRIDEでは、軽量級の不動のエースとして海外からの刺客をことごとくマットに沈め、無敗のまま初代ライト級王者へと登りつめている。圧倒的な戦歴もさることながら、常に前傾姿勢で、獲物を狩るかのような五味の試合運びを観る度に胸が高鳴った。
なにより、その姿や振る舞いにはいい知れぬ“華”があった。KO勝ちにこだわるそのファイトスタルに多くのファンが熱狂し、日本中を席巻した総合格闘技ブームの中心で輝き、10年にはUFCデビュー。実に7年間、世界最高峰の舞台で闘い続けた。
17年末からはRIZINに身を置き、18年にはメルヴィン・ギラードにKO勝ちを収め、健在ぶりを示した。そんな五味がリングから遠ざかり、2年の月日が経過した。一部では引退説も囁かれたが、現在もジムでトレーニングを重ねる毎日だという。コロナ禍の今、五味は現在の格闘技界の状況をどう捉えているのか。
“天下無双の火の玉ボーイ”が、自身のキャリアや未来、その生き様を存分に語った。
当時の自分のことはほとんど覚えてない
五味隆典(以下、五味) 俺は現役だから、過去のことを振り返るのはあまり好きじゃない。それでも、今でも初めて会った人にはPRIDEのことはよく言われる。ジェンス・パルヴァーや桜井マッハ速人選手との試合のことなんかを聞かれたりしますよ。当時はミルコ、ヒョードル、ノゲイラらスーパースターが来日して、興行的にも技術的にも日本の格闘技界に波が訪れていた。
パルヴァーなど、UFCの王者が日本に来てPRIDEに参加していたから驚くよね。俺がPRIDEで闘ったのは3年と短い時間だったけど、時代に恵まれた面は確かにあった。実際に世界が変わったといえるほど、自分を取り巻く環境も急激に変わっていったから。
そんな中で、年間に5試合というハードスケジュールで闘ってきた。毎日が慌ただしく、試合が終われば次戦の準備。毎日があっという間に過ぎていって、正直、当時の自分のことはほとんど覚えてないんですよ。
その反面、俺が見てきた佐藤ルミナ選手や山本“KID”徳郁選手、桜井マッハ速人選手なんかは、もうね、人間の域を超えたような魅力があったことは印象に残っている。選手としての華というか、マスコミの枠に収まりきらないオーラのようなものがあった。
彼らの試合前の顔は、選手目線から見てもピリピリした緊張感があり、言葉にできない雰囲気を醸し出していたから。改めて考えると、そういう魅力に溢れた選手が多かったから、試合内容を含めた興行的にお客さんは満足してくれたんじゃないかな。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3956e721dd5b8fc70ce8f9134fc9d0f1dabb1e21
11/20(金) 17:05
https://www.youtube.com/watch?v=ZeXMbkenpu8
Scary -Delete Streamin’ Freq. From Fear Side- Takanori Gomi entrance music
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Source: 筋肉速報
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