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井上尚弥効果で〝不良上がりボクサー〟激減…影響力もモンスター級だった!
日本ボクシング界の「最高傑作」と言われる井上尚弥(東スポWeb)
影響力もモンスター級だ。WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(29=大橋)が、日本のボクシング界に大きな変化を引き起こしている。規格外の活躍によって、これまでの武骨で泥くさい競技のイメージを一新。その一方で、かつて主流だった〝不良上がり〟のボクサーが全国各地で激減しているというのだ。いったい、どういうことなのか。
井上は日本ボクシング界の「最高傑作」と言われ、ファイトマネーは1億円超え。いまや、ボクシングになじみがなかった主婦層にまで名前は浸透している。さらに、かつて昭和の国民的人気漫画「あしたのジョー」に登場した矢吹丈や力石徹に代表される武骨で泥くさかったボクサーのイメージを一新。スタイリッシュなチャンピオン像を確立した点でも、井上の存在は大きい。
ある現役世界ランカーは、次のように証言する。「昭和のボクサーには破天荒な人が多く、高校まで不良で少年院に入って、そこから拳ひとつで成り上がる夢を抱く人がたくさんジムに来ました。井上選手の出現によって状況が変わった。彼に憧れる子たちは野球やサッカーと同じスポーツとしてとらえ、小さいころから技術を積んでいる。これじゃあ、町の不良たちは太刀打ちできませんよ」
実際、横浜光ジム(神奈川)の石井一太郎会長は「うちにも何人か(元不良が)入ってきましたが、そういう子に限って長続きしません。最近はアマチュア出身が増えて、ボクシング全体のレベルは上がっています。だから昔のように不良がやって来ても通用しなくなっていますね」と実情を語る。〝井上効果〟によって優秀なボクサーが増える一方で、不良上がりの少年が逆転人生を思い描いて入門するケースは減りつつあるようだ。
もちろん、今でも青少年の更生に力を入れているジムはある。緑ジム(愛知・名古屋市)の松尾敏郎会長は「ウチは元不良ばっかりだからね(笑い)。井上君が出てきて状況は変わったと思いますが、不良だった子がボクシングで改心し、おかしな道へ進まずにリングで活躍してくれるのが僕は一番うれしい」と話す。先日も「ケンカで負けたことない」という少年が高校を中退して同ジムに入門。「半年間メキシコに行かせて帰ってきた。この子、才能がありますよ」と期待をかけている。
いずれにせよ、井上の存在そのものが日本のボクシングに大きな影響力を及ぼしていることは確か。やはり、モンスター恐るべしだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/9f73dab397415c851321248d7cbb47c088a0bd80
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Source: 筋肉速報
井上尚弥効果で〝不良上がりボクサー〟激減…影響力もモンスター級だった!