実りの秋にする。侍ジャパンにとって日本ハム、巨人との戦いは、来年3月の本番へ向け貴重な実戦の場となる。今年3月の台湾戦2試合が新型コロナウイルスの影響で中止。今秋は11月9、10日にWBC1次ラウンドのライバルであるオーストラリア戦(札幌D)が組まれているが、NPB球団との2試合を追加。選手の状態や起用の仕方、またコーチ、スタッフとの連係もじっくりチェックできる。
栗山監督にとって原監督はプライベートでも親交があり、指揮官として尊敬する存在でもある。09年大会で原監督はイチローらスター軍団をまとめ、ダルビッシュを抑えに起用する采配で頂点に立った。当時、取材者として現地で歓喜したという栗山監督は「勝ちきった人にしかわからないものがある」と、助言を求める意向を示していた。
原監督も「強いチームを作って活躍してくれることを願います。何か力になるようなことがあるならば協力を惜しむことはありません」と約束していた。シーズンを終えた直後だけに、選手の最新の情報も共有できる。また、指揮官にとって侍トップチーム初采配となる日本ハム戦は昨季まで10年間指揮を執った古巣。来季続投が確実となったビッグボスは強敵・米国のメジャーで戦った経験があり、稲葉GMは東京五輪金メダル監督だけに、貴重な情報交換の場にもなる。
7月末、オーストラリアとの強化試合開催が発表された会見で栗山監督は「野手に関してはある程度の方向性を出しながら戦えないかと思っている。何人かは結果を出してもらってという、競争の可能性はある」と、本番4か月前の試合の意味を説明。11月は、シーズンの疲労が残る投手陣は招集を考慮されるが、野手は本番さながらのメンバーに加え、期待の若手のサバイバルの場となる。現在、米国で日本人メジャーリーガーを中心に視察中の指揮官。勝手知ったる古巣との対戦に加え、世界一監督に胸を借り、頂点を目指す。
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Source: なんJ PRIDE
侍ジャパンが巨人、日本ハムと11月強化試合決定