ミスチルを目指して終わるな──坂本龍一かく語りき
2009年03月09日 11時30分更新
https://ascii.jp/elem/000/000/218/218272/3/
2009年03月09日 11時30分更新
https://ascii.jp/elem/000/000/218/218272/3/
「夢ないもん」
大谷 (スライドの質問を見ながら)「夢をかなえるために坂本さんは何をしましたか?」
という質問をしろということになっているんですけど。
坂本 あのねぇ……、何もしてないな。大体、夢ないもん。
大谷 寝て見るものなんですか?
坂本 うーん、だから、そうだな……。
よく最近聞くのは「夢を持たなきゃとか」と言うよね?「力をもらって」とか。
ちょっと耐えられないのが、スポーツ選手やアスリートの人が、
自分から人々に「夢を与える」とか「勇気を、力を与えたい」とか(言っていることです)。
不遜じゃないですか、人間として。ちょっと僕、倒れそうなんですよ、ああいうの聞くと。
怒るとか、そういうのじゃなくてね。よく分からないですよね。
ああいうところは。ちょっと理解できないんですが。
というのも僕自身が夢なんか持ったことないし、何かゴールを設定して、
そこに向かってがんばるという生き方をまったくしてこなかった。
流れに任せてフラフラと、あまり責任のない身分がいいなぁと思って
どこにも所属せずに、だから就職したこともないし、学生身分の延長でやっていて、
気が付いたらYMOに入っちゃって。
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Source: 筋肉速報
坂本龍一「スポーツ選手が自分から人々に勇気を与えたいとか言うの不遜じゃないですか。僕、倒れそうなんですよ。ああいうの聞くと」