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外国人選手初の三冠王、NPB最強右打者ブーマーが過小評価された理由

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1: 以下、名無しで筋肉速報がお送りします 2019/12/04(水) 13:14:42.05 ID:kKletiu19

1983年(昭和58年)、週刊少年ジャンプ41号にて新連載『北斗の拳』が掲載された。

 翌84年39号で『Dr.スランプ』が終了し、51号よりのちの世界的大ヒット漫画『DRAGON BALL』が始まるわけだ。『キン肉マン』や『キャプテン翼』も健在で、ジャンプは84年の年末最終号で発行部数403万部に達した。翌85年には『シティハンター』『ついでにとんちんかん』『魁!!男塾』といった新連載が立て続けに話題を呼び、ジャンプ黄金期へと突き進んでいくことになる。

 そんな時代に来日した身長2メートル、体重100キロという『北斗の拳』のハート様のような巨漢外国人選手が、ブーマー・ウェルズである。大学時代はアメリカンフットボールの選手として鳴らし、プロのニューヨーク・ジェッツで2カ月ほどプレー経験もあるパワー自慢(ヒザの半月板を痛め野球の道へ)。83年に28歳で阪急ブレーブスに入団したが、実は本人が望んでの来日ではなく、所属先のミネソタ・ツインズの黒人嫌いで知られるオーナーが、日本からのトレードマネーを稼ぐために自身を売却したことに、ブーマー本人は「この世の終わり」と絶望したという。前年3Aトレドでは打率.336、107打点で二冠獲得と実力は申し分なし。アメリカの約5倍にあたる3800万円の高年俸に驚いたデブラ夫人からの叱咤激励もあり、ブーマーは来日を決意する。

 さて、本名はグレゴリー・デウェイン・ウェルズだが、マイナー時代の特大ホームランに驚いたファンが「爆発男ブーマー」と呼ぶようになり、少年ファンもその愛称を連呼。やがて実況放送席も強烈な打球を「ブーム・オフ・ザ・バット」と表現し、場内アナウンスも「ブーマー」が定着していく。

 その巨体は日本で大きな話題を呼び、『週刊ベースボール』83年2月28日号では「ひと振り160メートル、怪人・ブーマーが打撃練習をはじめると球拾いのおばさんがいっせいに、物かげに隠れる」なんて特集記事が組まれている。場外サク越えを連発して死人が出たら大変だと球団は背番号44の打球に1億円の「賠償責任保険」をかけ、球団広報は「ブーマーの打球は、ものすごい勢いで150メートルは飛びますので充分、気をつけてください」と看板作り。「わざと打球に当たって1億円保険を狙う奴があるかも知れん」なんてなんだかよく分からない心配をする関係者も。普段は冷静な上田利治監督も「四番・一塁は決定です。ブーマーが打つと他の選手がシラケてしまうほど。彼のバッティングを見て、みなさんは目の保養になったでしょう」なんつって大ハシャギである。

 当時、観客動員に悩む阪急は本拠地・西宮球場の左中間最上段席を“ブーマー・ゾーン”と名づけ、そこに飛んだホームランをキャッチした人には世界旅行をプレゼントというド派手なキャンペーンを企画。まさにブームを呼ぶ男。1年目こそオープン戦から張り切りすぎて、スライディングをした際に右手親指のつけ根を痛めるアクシデントにも見舞われ、打率.304、17本塁打だったが、投手のクセや配球パターンを3冊のメモに記録する研究熱心さを見せ、2年目の84年にその規格外の打棒は爆発する。

続きまーす
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191204-00000003-baseballo-base
https://youtu.be/zuJ9LTM1Zp0


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Source: 筋肉速報
外国人選手初の三冠王、NPB最強右打者ブーマーが過小評価された理由