引用元: http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1560138548/
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190610-00000011-pseven-spo&p=1
プロ野球セ・パ交流戦の熱い戦いが、各地の球場で繰り広げられている。チャンスに手に汗握っていると、「見逃し三振」にがっくりということもあるだろう。かねて野球界には「見逃し三振はけしからん」という風潮があった。だが、その常識が変わりつつあるという──。
「バットを振らなければ、何も始まらない」
「前に飛ばせば、相手のエラーもある」
少年野球レベルから、野球界では耳が痛くなるほど言われていることだ。プロ野球の世界でも、それが垣間見えたシーンがあった。
5月22日、東京ドームで行なわれた巨人対DeNAの一戦。4点を追う9回裏の先頭で打席に立った巨人の丸佳浩(30)は、守護神・山崎康晃(26)が投げた内角のツーシームに見逃し三振を喫した。
「負けているとはいえ、クリーンアップが見逃し三振、見逃し三振ではね」
試合後、原辰徳監督(60)は丸に対してそう苦言を呈した。そこから丸の調子は急ブレーキ。何より目立ったのは、初球や2球目を簡単に打ちにいって凡退する姿だった。「見逃し三振」を避けたいあまり、早いカウントから打ちにいこうとの気持ちが働いたのかもしれない。
だが、球界関係者からはこんな声が漏れ聞こえてくるのだ。
「現代野球では、見逃し三振を責めるのはナンセンスです」
丸は昨季ダントツの出塁率.468を記録し、打率も3割をマークした一方でリーグワーストの130三振を喫している。ベテランのスポーツ紙デスクはこう分析する。
「甘い球をじっくり待って、一振りで仕留めるのが丸の打撃です。投球を見極めようとする分、カウントが混んでくる。四球が増えて出塁率が上がる一方、追い込まれることも多いので三振も多くなります。逆に言えば、早打ちになると、丸本来の打撃ではなくなる」
データからも「見逃し三振」の多さは、決して“ダメな打者の条件”とは言い切れない。
打者の心構えが変化したことにも理由がある。イチローを育てた元オリックスコーチで捕手出身の河村健一郎氏が指摘する。
「以前は、打者は追い込まれると70%は速い球を待ち、30%は遅い変化球を待ちました。ですが、今はツーストライクでも極端に狙い球を絞っている。
西武の山川(穂高、27)や森(友哉、23)が典型ですが、読みと合えばフルスイングでスタンドまで運ぶし、違ったらバットが出ない。バッテリーからすれば、当てにくるより見逃し三振覚悟のバッターの方が怖いです」
「確かに僕の現役時代には、バットを振らずに三振するのは最悪だと言われました。ベンチに戻ると“振らないなら誰を立たせてもよかった”と叱られたものです。
ですが、今の野球でチームの中心選手に求められているのは、三振しないことではなく、ホームランやヒットで打点を挙げ、チームを勝利に導くこと。それがシーズンを通して、どれだけできているかが評価の対象であって、試合ごとの凡打の内容まで細かく指摘されたら、今の選手はそれだけで調子を崩してしまいます」
球団も、最近は“見逃し容認”に傾きつつあるという。パ球団の選手査定担当がいう。
「ヒットエンドランのサインが出ていたようなケースを除けば、以前と違い、見逃し三振が契約更改時の選手の査定にマイナスになることはありません。とはいえ、勝敗を分かつシーンで強打者が見逃し三振に倒れれば、ベンチの士気にも影響する。見逃し三振はしないに越したことはありませんよ」
サンキュートッラ
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Source: なんJ PRIDE
巨人・原監督は丸を叱責したが… 関係者「見逃し三振を責めるのはナンセンス」