当時の監督が選手の将来について最大限、配慮したのはわかる。しかしその後、新人投手に対し、親鳥が卵やヒナを抱くようなロッテの姿には過保護の匂いがする。
高校時代に163キロの速球を投げた投手がいま、153キロしか出ないのはなぜか。ロッテはこれまでどんな指導をし、佐々木はどんな練習をしてきたのか。
ただ私は、スピードガンがすべてだとは思っていない。スピードが130キロだろうと140キロだろうと、生きた球を投げる投手は成功する。逆に150キロだろうが160キロだろうが、最初(初速)から終わり(終速)まで同じスピードだったら打たれる。
つまり「生きた球」とは「伸びのある球」ということだ。スピードガンでは遅くても、球が打者の近くでスッと伸びると打者は振り遅れる。そういう球が投げられない投手は成功しない。
ロッテに入団後の佐々木は春のキャンプから昨年の公式戦が終わるまで、一軍に帯同し続けた。
この間、投球練習は行ったが、ロッテ担当記者によると、5月26日の登板(シート打撃)のあと、疲労の回復が思わしくなかったためしばらくノースローを続け、7月にキャッチボールを再開。ブルペンで投球練習を始めたのは10月に入ってからだったという。
まだ体ができていないなら「大学か社会人で体を作ってから来い」といえばいい。それでもドラフトで指名・採用したのなら、二軍で体と技術をしっかり鍛えてから一軍に上げたらいいのに、戦力として使えない投手を1シーズン一軍に置いたのはおかしい。
この方針はチーム全体の流れや先発投手の過ごし方を学ぶためだというが、疲労で4か月も投げられなかった投手を一軍に帯同させたのは順序が逆だ。
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Source: なんJ PRIDE
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