空手絶対王者・喜友名諒が金！総合格闘技からラブコールも…本人は「ボコボコにされます」

1: 以下、名無しで筋肉速報がお送りします 2021/08/07(土) 05:30:36.73 ID:CAP_USER9

8/7(土) 5:15配信
東スポWeb

母親の遺影を手に表彰台に上がった喜友名諒

　これが絶対王者の強さだ。空手男子形決勝（６日、日本武道館）は、世界選手権３連覇中の喜友名諒（３１＝劉衛流龍鳳会）がダミアン・キンテロ（スペイン）を下し、沖縄県出身の選手として初めて五輪の舞台で金メダルに輝いた。他を寄せつけない圧巻の演武を見せた一方で、意外なその素顔にも注目。寡黙な印象もあるが、実は陽気で優しい心の持ち主なのだ。全国の格闘技ファンが期待するリングインの可能性とともに〝サムライ〟の魅力に迫った。

【写真】演舞中は一変！　鬼気迫る表情の喜友名諒

　聖地の空気が一瞬で変わった。「稽古している時と同じような形を五輪の舞台で見せたい」との言葉通り、決勝では「オーハンダイ」で２８・７２点をマーク。決戦後には畳の中心へ戻り、その場で正座をして深々と一礼。一昨年２月に他界した母に「約束を守ったよ」と報告した上で「すべてに感謝したいと思います」と大粒の涙を流した。

　母親と約束した金メダルを獲得する――。喜友名はすべてを空手にささげてきた。新型コロナウイルス禍で東京五輪が１年延期となっても「技の一つひとつの、動作の理合い（理由）を考え、自分の技を丁寧に見直し、分析する時間ができた」と気持ちを切らすことなく稽古に励んできた。さらに、力強さと相反する柔らかさも身につけるべく、稽古に琉球舞踊を取り入れた。あらゆる角度から己の演武を磨き、母親へ最高のプレゼントを届けた。

　まさに武骨な〝空手家〟らしい振る舞い。一方で、意外な一面の持ち主でもある。ある選手は「喜友名くんは面白いですよ。普通に下ネタも話しますし、外国人選手とも会話を楽しんでいます」と笑う。本紙の取材によると、結婚もしており、コロナ禍以前は試合会場に家族が訪れていたこともあるという。

　さらに喜友名は「ボクシング、ＭＭＡ（総合格闘技）、ＲＩＺＩＮも見ますね」と語るなど、格闘技に高い関心を持っている。好きな格闘家としてＲＩＺＩＮバンタム級王者で伝統派空手出身の堀口恭司を挙げており、実際に前出の選手は「『（ＭＭＡを）一緒にやらない？』って言われたことがある。周囲には『総合格闘技に興味はありますよ』と話している」と明かした。

　格闘技関係者の間では「ＭＭＡは形の選手に合った体の動きをしている」との見方もあり、リングインを熱望する声もある。格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ」の榊原信行ＣＥＯは「僕も（サッカーの）ＦＣ琉球のこととかで、沖縄にはただならぬ縁がある。琉球空手って本当に奥が深くて、特に形はすごい。それをベースに出てくれたら面白いですけどね。体幹がめちゃくちゃ強そうですし、出入りの速い堀口くんばりの総合格闘家を目指してくれたら面白い」と、金メダリストへラブコールを送った。

　とはいえ、本当にＭＭＡに転向する可能性はあるのか。ある空手関係者は「おそらくやらないと思う。喜友名選手が運営する道場（劉衛流喜友名龍鳳館）で子供たちの指導があるからね。喜友名選手は道場の運営で生計を立てているので」とした上で「趣味程度でもしかしたらトレーニングはやるかもしれないが、彼は生涯、空手で生きていくと思う。立場も偉くなっていったら（ナショナルチームの）形のヘッドコーチになる可能性もある」と話した。

　以前も「オファーを受けた場合は？」と質問された際に、喜友名は「ボコボコにされます…（笑い）」と苦笑いを浮かべていた。魅力あふれるキャラクターも相まって、今後も畳の内外で注目を集めそうだ。