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米国NBC、東京五輪中止でも「損なし」だが…若者の“スポーツ中継離れ”加速に懸念も

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1: 以下、名無しで筋肉速報がお送りします 2021/07/06(火) 20:07:33.61 ID:CAP_USER9

7/6(火) 8:00配信 AERA dot.
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cc3da1e08d367fd4551774973e29e2574de70f5

 五輪で金メダルを最も多く獲得する国の一つは、米国だが、バイデン米大統領は東京五輪開会式には参加しない。米国では五輪は全く盛り上がっていないのが現状だ。AERA 2021年7月12日号から。

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「大統領は、五輪への参加は計画していません」

 6月28日(米東部時間)、ジェン・サキ大統領報道官が定例記者会見中の質問にこう答えた。米メディアによると、ファーストレディーのジルさんが参加する可能性はあるが、検討段階だという。

■ワクチン接種率に懸念

 このニュースは、日本では29日、速報となったが、米国ではCNNや通信社が報じただけ。「公衆衛生の専門家は、日本での新型コロナウイルスに対するワクチン接種率が約9%と低いため、スーパースプレッダーとなる可能性を秘めたイベントを日本が開催することに懸念を示している」(政治ニュース専門サイトのポリティコ)ため、大統領が参加を見送るのは既定路線と言える。ちなみに、米国のワクチン接種率は18歳以上で67%だ(6月30日現在)。

 米国では実は、日本のように報道が五輪一色になることはほとんどない。30日現在、五輪を盛り上げるテレビCMを筆者が見たのは数回程度で、街中に広告もほとんど見当たらない。

 日本で五輪といえば、NHKと民放のニュース番組の冒頭で結果が取り上げられ、その上に特番まで毎晩ある。しかし、米国で五輪の放映権を持つのは、3大ネットワークテレビ局のNBC1局。このため、CNNも含め他局では、日々のニュースの最後に結果を知らせる画面に出るのは、“選手の写真”だけ。しかも、NBCは通常、プライムタイム(午後8~11時)まで映像を流さないため、結果はオンラインですでに知られてしまっていることが多い。

 一方、NBCを傘下にするメディア大手NBCユニバーサルのジェフ・シェル最高経営責任者(CEO)は14日、東京五輪では同社として過去最高の広告収入が見込まれ、「楽観している」と語った。ロイター通信によると、最新の金額は明らかにしていないが、昨年3月時点では12億5千万ドル(約1380億円)以上としていた。

■スポーツ放送にも影

 NBCは、東京までの4大会で43億8千万ドル(約4860億円)の放映権契約を国際オリンピック委員会(IOC)と結んでいる。1大会当たり10億ドル強の放映権料で、全米広告収入が12億ドルとすると差し引きは単純に2億ドル強となる。このほかにグッズやイベントなどの収入が上積みされる見込み。

 また、NBCはプライムタイムまで視聴者を待たせないために、ストリーミングサービスで全競技を7千時間流す。一般的に人気がある体操や水泳以外の競技に関心がある視聴者には嬉しいサービスで、テレビで放送しない競技ではオンラインとしては単価がいい広告収入が見込まれる。

 しかし、日本で新型コロナ感染が沈静化せず、万が一、五輪が中止となった場合でも、NBCが被るダメージは大きくはないとみられる。NBCユニバーサルの親会社コムキャストのブライアン・ロバーツCEOは昨年、東京大会中止を懸念し、巨額の費用に対する保険に入っていたと明かしている。

「大会が実施されなくても、損失は被らない。利益が減るだけだ」

 と話し、赤字は避けられるシナリオだ。

 ただ、大会が開催されてもNBCが懸念する要素はいくつかある。新型コロナによるロックダウン中は、若い人を中心にNetflixなどストリーミングサービスを見る習慣が急速に広がった。これが、若い人のスポーツ中継離れを加速させている。新型コロナは、東京大会の行方だけでなく、テレビのスポーツ放送の将来にも影を落としている。(ジャーナリスト・津山恵子=ニューヨーク)

※AERA 2021年7月12日号


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Source: 筋肉速報
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