<大坂なおみの行動はスポーツの政治利用>「日本人でありながらあまりにもアメリカ的ではないか」と疑問の声があるのも事実

1: 以下、名無しで筋肉速報がお送りします 2020/09/12(土) 10:11:45.99 ID:CAP_USER9
武田薫【スポーツ時々放談】

新型コロナウイルスの感染拡大後、初めて開かれるメジャー大会として注目されたテニスの全米オープンは、ポストコロナに向けて新たな問題を持ち込んだようだ。
大坂なおみが掲げたBLM(ブラック・ライブズ・マター)である。

コロナ中断中の米国内では、警察による黒人への過剰取り締まりをきっかけに抗議行動が広がった。大坂も「テニス選手以前に黒人女性」と前哨戦から人種差別の現実を訴えた。
全米では快進撃を続けながら、黒マスクに黒人被害者の名前を書いて世界に発信した。

その是非はともかく、これまでの常識では彼女の行動はスポーツの政治利用になる。

■IOCがどう判断するか

米国内で黒人の民権運動が盛んだった1968年、メキシコ五輪の表彰台で抗議行動に出た黒人選手は即刻、選手村を追放され、米国選手団からも外された。

いまの米国内には大統領選イヤーの高揚した空気もあるだろう。全米テニス協会は「BE OPEN(解放)」をうたって試合外での人種差別への抗議行動を容認しているのだが、
月末に控える全仏、さらには来年に東京大会を準備するIOCがどう判断するかは別問題になる。世界にはあらゆる差別があり、人種差別を肯定する人はいない。
ただ、黒人差別に限ればかなりのアメリカ事情で、アジアや日本での理解には限界がある。大坂に対し「日本人でありながらあまりにもアメリカ的ではないか」と疑問の声があるのも事実だ。

賛否はともかく、どうしてこうした行動がいま出てきたのか――。

プロスポーツは人種差別の舞台ではない。むしろ、NBAでは8割、NFLでは7割、マラソンではトップ100の9割を黒人が占めるマジョリティーと言っていい。
野球やテニスで比率が低いのは確かだが、メジャーリーグは黒人ファンの獲得に取り組んでおり、テニスでも全米会場の2つのメインコートはアーサー・アッシュ、ルイ・アームストロングと黒人英雄の名前を冠している。
大坂自身、昨年は女子アスリートで史上最高の41億円を稼ぎ、2位のセリーナ・ウィリアムズも黒人だ。肌の色に関係なく強い者が評価されている。

大坂の抗議行動はスポーツがいま持つ発信力に由来し、それは80年代からオリンピック運動が牽引してきたスポーツのプロ化の結末だ。
IOCのサマランチ元会長がアマプロの垣根を取り払ったのは、84年のロサンゼルスオリンピック。プロ化に根差した強化・普及により、スポーツの国際化も興行化も進み、競技レベルは向上した。
それは不可逆だ。いまケニアのランナーが排除されて日本のマラソン選手が上位に浮上してもファンは納得しないだろう。

黒人選手なしにNBAやNFLは存続できるだろうか――黒人アスリートの発言力が強まったのは、プロ化の当然の帰結なのだ。
ただし、大坂なおみが訴える人種差別問題は根深く、歴史的かつ構造的で、プロ化を下支えした白人による資本主義さえ否定しかねない。どう落とし前をつけるか。コロナによる中断は新たな火種を持ち込んだ。

9/12(土) 9:26配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1889e4901993c2b042b891432218984e51bb9697

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Source: 筋肉速報
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