引用元: http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1545888844/
桜井政博氏(以下、桜井氏):
『スマブラ』を企画するうえで、対戦格闘ゲームに対するアンチテーゼのようなものは、やっぱりあるにはあったんです。とはいえ格闘ゲームが、ものすごく楽しいジャンルであるということは、ハッキリと言えますよね。何しろわたしは、“ゲームとは駆け引きだ”と日ごろから言っているくらいで。その駆け引きの塊である格闘ゲームは、やっぱりおもしろいんです。
ただ、『ストリートファイターII』(1991年)が大ヒットして、その後『ザ・キング・オブ・ファイターズ』や『鉄拳』(ともに1994年)など、いろいろな作品が出てきたわけですけれど、その後、だんだん指で覚えることが多くなってきたのも確かでした。 勝負がいわゆる“差し合い”ではなくなるような……。
中略
桜井氏:
一般的な格闘ゲームが比較的“野球”に近いとするならば、『スマブラ』は“サッカー”に近いですね。野球には段取りが必要で、打者を進塁させないといけません。一塁、二塁、三塁と進めていって……、つまり「対戦相手の体力を落として最後に勝つ」みたいな感じ。それに対してサッカーは、いつどこからゴールが入るかわからないんですよね。ものすごいロングシュートが決まる場合もあるし、段取りを組み立てる場合だって、当然ある。
世の中の格闘ゲームがコンボを重視するようになったあたりから、わりとキャラクターの体力が多くなっていくんですよね。要するに、たくさん殴られても倒れないという。
……海外の人には、『バーチャファイター』のような格闘ゲームは合わないという方もいらっしゃるようで。
──そうなんですか? なぜでしょう。
桜井氏:
あのゲームはワザ一発でも体力がゴッソリ減りますよね? それがなんだか損をした気になるんですって。わたしはそういう逆転性は好みですけど。 そういう、コンボとそれに釣り合った高い体力設定などによって、ますます難しくなっていくということを、格闘ゲームが山ほど出てきた時代に感じていたんですよね。実際、初心者がやろうとしたとき、一生懸命やっているつもりだけど、なかなか相手が倒れてくれないのはけっこうストレスですよね?『スマブラ』がそういうところから転換していけたのは、わりとよかったのではないかと思っています。
http://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/181221
スマブラが野球ってイメージだわ
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Source: なんJ PRIDE
ゲームデザイナー桜井政博氏「一般的な格闘ゲームが野球なら『スマブラ』はサッカー」