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「今のプロレスは危険ぎる」批判は本当に適切か? 大谷晋二郎“頚髄損傷のリング事故


1: 以下、名無しで筋肉速報がお送りします 2022/04/25(月) 13:47:43.39 ID:CAP_USER9

「危険すぎる」…巻き起こった批判

 この試合が報じられると、すぐに「今のプロレス」への批判が巻き起こった。今のプロレスは過激化する一方であり、危険な技が多い。禁止すべき技もあるのではないかという声だった。

 だが、こうした批判はあまりにも性急だ。選手が怪我をした時の「テンプレ」とさえ言っていい。10日夜の時点で、試合を見た上で「危険すぎる技」だったと判断した者はどれだけいるだろうか。

〈「今のプロレスは危険だから」と言わないで欲しい。

 プロレスは、いつの時代も危険だから。

 そして、リングに上がる者はみんな鍛えて、覚悟を持ってます〉

 この大会に出場した新日本プロレスの小島聡は、ツイッターにそう書いている。〈何が良くて何が良くないのか、30年以上続けても答えは解りません〉とも。

プロレスの大前提「怪我をしても、させてもいけない」

 一歩間違えたら怪我をする。それはどの試合もどの技も一緒だ。基本的な技であるボディスラムでさえ、だ。“ボディスラム以前”にまでプロレスを戻そうというのなら、そういう意見もあっていいが。ただそれなら、木高イサミや丸藤正道がヘッドロックでギブアップ勝ちしたり、ヤス・ウラノがショルダータックル一発で3カウントを奪った試合があることも知ってほしい。いずれも「今のプロレス」の話だ。

 プロレスはそもそも危険と隣り合わせだ。だから体を鍛え、専門的な技術の練習をしなくてはならない。極端に怪我につながりやすい技があれば禁止も仕方ないが、プロレスには他のスポーツとは違う曖昧さ、言い換えればフレキシブルなところがある。

 レスラーは相手によって出す技を変える。誰が相手でも最上級のフィニッシュ技を出すわけではない。相手の力量を見て、受け切れないであろう技は出さないのだ。いわば自主的に“禁止技”を設けている。「相手が○○だからあそこまでできた」という選手のコメントもよく聞く。怪我をしても、させてもいけない。それがプロレスの大前提だ。

プロレスは危険になる一方なのか?

 プロレスは危険になる一方なのか。筆者は違うと断言する。もちろん技のレパートリーは力道山の時代ともジャイアント馬場、アントニオ猪木の全盛期とも同じではない。派手で難易度の高い技は増えた。だがそれだけではない。

 90年代全日本プロレスでの「四天王プロレス」や女子プロレス団体対抗戦時代、それに世紀が変わってすぐのノア初期の攻防は、確かに見ていて怖くなるようなものがあった。頭から落とす。より高くから落とす、あるいは飛ぶ。

 だが「今のプロレス」はそうではない。頭から垂直に投げ落とすような技はあまり見なくなった。ある選手は「プロレスは危険なもの。でも今は“危なっかしい”ことはしていない」と言う。例外はあるものの「過激一辺倒」をもってよしとする風潮はないと言える。

 やはりそれは、2009年の三沢光晴の死がきっかけだったのではないか。“三沢以後”の時代、現在の日本プロレス界における最大の功労者、棚橋弘至のフィニッシュ技がハイフライフロー、シンプルな言い方にすると「ダイビングボディプレス」だということも忘れてはいけない。「昔」からある技を必殺技に磨き上げたのである。

続きはソースで
https://number.bunshun.jp/articles/-/852852?page=2


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Source: 筋肉速報
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