試合後謝罪に訪れて和解
イライラが募っていた。
「試合までに色々と溜まっていたものがあった。相手に対してもそうだし格闘技ファンにもそう。まだ2試合しかしていないのに“この選手になら負ける”とか言われるのが嫌で、圧倒的に勝ちたかった。殺される覚悟も、殺す覚悟もあった」
スダリオの対戦相手の宮本は、全日本プロレス時代に本間朋晃とタッグチームの「ターメリック・ストーム」を結成したり、WWEに出場経験まであるプロレスラーだが、現在は、42歳のインディーのレスラーである。MMAのリアルファイトの実力には疑問符がつき、対戦カードが発表された段階から、SNSでは、「勝って当然の相手」「レベルが低い」などとネガティブな声が殺到していた。
しかも、記者会見から挑発され、煽りのVTRでは「てめえ」呼ばわりされた。
スダリオが抱えていた一触即発の“爆弾”の導火線に火をつけたのが、宮本自身が「ロケットスタートを切ってしまった」というフライング気味の突進だった。
「(来たのが)ゴング前だったんですよね。や(殺)りに来ていると思った。これはやりにいかないと、僕もやられると」
アームレスリングの元全日本ジュニア王者でベンチプレスで300キロを挙げたというパワーファイターの宮本が突っ込んできたが、恐れず右のストレートで応戦した。そのパンチは空砲となったが、すぐさま“突っ張り”でなぎ倒した。立ち上がった宮本が、うしろを向くと、追いかけるようにして強烈な右フック。モロに顔面にくらった宮本は、たまらずダウンだ。スダリオは、そこに右手でパウンド。そしてハンマーを振り下ろし、さらにパウンドの嵐。宮本が反応していないのを見て、和田良覚レフェリーが体を張ってストップしたが、興奮状態のスダリオは、その制止をふりきって攻撃を続けた。
「決まったかもしれないが相手がまだ起き上がろうとしていた。リング上なので、やらないと、僕もやられている可能性もある」との危機感に迫られていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/652beb7c214d1c3329ddbad883f730b8318bb9cd
3/22(月) 5:40配信
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Source: 筋肉速報
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