「障害者でも出来る!」eスポーツを障害者スポーツ認定へ

四肢奮迅
乙武 洋匡
講談社
2019-11-01


1: 以下、名無しで筋肉速報がお送りします 2021/10/10(日) 05:47:19.41 ID:fkNbjQ2Er

対戦型のコンピューターゲームで競う「eスポーツ」が、障害者や高齢者の社会参加の舞台になりつつある。
指先の操作が主で、他のスポーツと比べて障害や老いによるハンディが小さい。
日常の大きな楽しみとなり、プロを目標に取り組む人もいる。健常者も交えた大会などに参加しやすい環境が整えば、共生社会づくりに一役買いそうだ。

ゲームのコントローラーも改造
函館市から北へ約70キロメートル。筋ジストロフィーや重い障害を持つ人の専門医療を手がける国立病院機構八雲病院(北海道八雲町)には、100人近くが入院している。
治療やリハビリ、敷地内の養護学校が終わった後、多くの患者の毎日の楽しみはゲームだ。

入院が長期間に及ぶため病室にゲーム機などの持ち込みができる。障害にあわせあご、視線などでも動かせるコントローラーは作業療法士の田中栄一さんが改造した。

根っからのゲーム好きが取り組んでいるのが「リーグ・オブ・レジェンド」。仲間と連携して陣地の攻略を競うソフトで、eスポーツの大会で採用される。
全身の筋力が落ちる脊髄性筋萎縮症を患う新井海斗さん(20)はインターネット上でみつけた相手と対戦。「これで努力すれば健常者に勝てる」と目を輝かす。難病の患者も多いなか「最近は『明日何しようか』と前向きな会話が増えてきた」(田中さん)。

脳の病気の後遺症で左半身が不自由な上舞勇一郎さん(45)は鹿児島県から近くに引っ越してきた。「病気になって常にマイナス思考だったけど、ゲームならば今もできる。プロ選手になって稼ぐ目標ができた」

eスポーツは18年のジャカルタ・アジア大会で採用され、19年は茨城国体にも取り入れられる。
賞金をかけた大会も各地で開かれるようになった。格闘技やレースなどのゲームを複数で競い瞬間的な判断やチームワークも求められる。
一方で健常者と障害者が一緒に楽しむこともできる。

こうした事情をくんで車いす競技のように障害に応じた機器を使ったり、プレーヤーの持ち点にしたりすることが考えられる。
業界団体の日本eスポーツ連合(JeSU、東京・中央)も「今後は大会のルール作りや環境整備を進めていく」(浜村弘一副会長)としている。

[日本経済新聞夕刊2019年3月23日付]


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Source: 筋肉速報
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